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Interview vol.08 イラストレーター 窪田エリーさん

2021 May.12 #PEOPLE

AnotherADdressのイラストを担当した窪田エリーさんに、これまでのキャリアやイラスト制作にかける思いを伺いました。

ロンドン留学後、イラストレーターに

大学でファッションデザインを専攻後、アパレル企業に入社し、5年間バイヤーアシスタントをしていました。働く日々の中で、自分が本当に得意なこと、好きなことは何だろう?と改めて考え、子どもの頃から好きだった「絵を描くこと」を仕事にしようと、イラストレーターになる決心をしました。

 

仕事を辞めてロンドンのアート学校へ留学したのですが、いま思い返すと脱サラして留学というのは思い切った決断だったと自分でも驚きます(笑)。

 

ロンドンは芸術家が一番住みやすい街と言われるほどアートに触れる機会が多く、毎日がとても新鮮でした。学校ではイラスト、ウェブデザイン、ヌードデッサン、カラーなどを学び、帰国後、会社勤めをしながら、イラストレーターとしての活動を開始しました。

 

 オリジナリティのあるアイコン制作を

 

今回のAnotherADdressのイラストでは、「クリーンで知的、大人のお洒落」をモノトーンで表現してほしいとご依頼いただきました。

個性的な色使いが私のイラストの特徴でもあるので、モノトーンのご依頼は珍しく、色が限られる分、ストレートにモチーフが強調されるため、いつも以上に緊張感がありました。またユニバーサルなアイコンではなく、オリジナリティのあるアイコン制作を目指しました。

 

AnotherADdressでは、普段手が届かないようなブランドアイテムも、実際に着て生活することで、品質の良さやデザイナーの思いを体感できるのが嬉しいですよね。気に入って購入する場合でも、納得度が違うと思います。

 

環境について配慮されているのも素晴らしいです。「文化とアートが消費社会の解毒剤になる」というヴィヴィアン・ウエストウッドの言葉が好きなのですが、素敵な服を共有できるAnotherADdressは、環境やライフスタイルを考える、新しい時代にあったサービスだと感じています。

 

イラスト制作で大切にしていること

 

 イラストレーターの語源の「illustrate」には「説明する」という意味があります。イラストを添えることで、その記事やコンテンツの理解を深めてもらえたらと思っています。そのうえでイラストを見てくださる人を楽しませたり、驚かせたいという気持ちを常に持っています。

 

またクライアントさんによって常に求められるイラストが違うので、たくさん質問をして、考えをよくお聞きすることを心がけています。正解がない仕事の難しさを痛感することもありますが、その媒体や商品自体がより良くなるにはどうしたらいいかという「全体的な視点」と、その中での「イラストの役割」を大切にしています。

 

思いがけない分野のイラストを発注いただくのは楽しみのひとつですし、日頃から色々な事に興味を持つようにしています。例えば花のイラストの発注があったとして、花の名前、掲載される季節にふさわしい花、合わせる花瓶のデザイン…など、イメージを膨らませ、ご提案をしていきたいです。

 

イラストは「生活に密着したアート」だと思っているので、人々がもっとアートに触れる機会を増やしていきたいと思っています。この仕事がとても好きですし、素敵な職業だと思っているので、これからもライフワークとしてイラストを描いていきたいです。

 

私の祖母は、大丸東京店の初代スタッフだったんです。今回のご依頼には不思議なご縁を感じています。

 

 

>プロフィール

窪田エリー Ellie Kubota

雑誌、ウェブ、パッケージを中心に活動するイラストレーター。東京都生まれ。幼少期より絵を描き、ライフワークに。日本とイギリスでファッション・デザイン、イラストレーションを学ぶ。アパレル企業勤務を経てイラストレーターに。ファッション、美容、占い、健康など、様々な分野のイラストを制作。

HP: http://www.elliekubota.com/

INSTAGRAM: @elliekubota23

 

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