2021 July.29 #PEOPLE
AnotherADdressローンチ当初から撮影に関わっていただいているフォトグラファーの小林優也さんに、思い出に残っている撮影や、仕事でのこだわりを伺いました。
——小林さんにはモデルカットやアイテムの撮影と幅広く撮影していただいていますが、一番印象に残っている撮影は?
現在アップされているシチュエーションのヴィジュアル撮影は一番印象に残っています。その日は、ヴィジュアル以外にもサービスのフローなどを撮影し、長いようであっという間に終わった1日でした。ほかにも、バケーションのカットや、壁をバックに撮影したエッセンシャルのカットも個人的には好きです。あとはアナザーアドレスローンチ前の臨時スタジオでのモデルカットやアイテム撮りがとても寒かったことも印象に残っていて、みんなで寒さに震えながら撮影をしたのをよく覚えています。
——トピックス内のインタビューなど撮影いただいたなかで意識されたことや、興味深かったことは?
インタビューシーンは現場の空気感や雰囲気をそのまま届けたいので、デザイナーさんが話に集中できるようできるだけ邪魔にならないように、自然な表情や仕草を撮影するよう心がけました。また洋服の撮影では、お話のなかで感じた服に対する思いの深さだったり、そのアイテムの魅力やデザインのポイントをユーザーの方にもしっかり伝えたいと思い撮影しました。
洗濯ブラザーズさんによる洋服のケアの撮影時の、洗剤の開発、家庭での洗濯法の伝授はとても面白かったです。1点1点を丁寧にケアして大切にすることが、本当に自分が欲しいものや体に合うものを手にすることへの意識に繋がってほしいですし、正しい日常のケアや洗濯をしながら1カ月というレンタル期間を過ごすことで、「ものを大切にする」という至極当たり前のことを再確認するきっかけになるといいなと思います。
——AnotherADdressの撮影で、特に大事にしていること、心がけてくださっていることはありますか?
モデルカットではユーザーの方にアイテムの魅力を伝えることが大切なので、細かなディテールをしっかり見せられるように意識して撮影しています。一方で、過剰になりすぎないことも大切だと思うので、あくまで自然な動きや着こなしの中で見えてくるディテールを捉えたいと思っています。
ちょっと気に入って買ったけどあまり着なかったり、安いから買っちゃえ、ということも減るといいですよね。服をレンタルしてみることで、新しい発見にも出会えると思いますし、自分に合うものを選び取る“審美眼”が鍛えられるのではと思います。モノで溢れる時代だからこそ、このファッションサブスクリプションというサービスを通じてユーザーの方の意識が少しでも変わるきっかけとなれたら僕も嬉しいです。
——では最後に、普段から撮影の際に意識していることはありますか?
制作においてはコンセプトを固めてから進めることが多いのですが、撮影中は光の変化や空気感など、その時々の新しい気付きがあるので、それを膨らませるようにしています。あとは自分自身がワクワクする瞬間を大切に、自分の心が動いた瞬間を写真にも反映できたらと思っています。
プロフィール
小林優也 Yuya Kobayashi
スタジオ勤務、カメラマンアシスタントを経て、フリーフォトグラファーに。AnotherADdressのトピックスに掲載中のインタビュー写真などを手がける。
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