もっとゴルフを身近な存在に— 東急リゾーツ&ステイ株式会社×AnotherADdress.biz導入事例

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2025.08.06
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関東近郊を中心に全国17か所で、ゴルフリゾートを運営する東急リゾーツ&ステイ株式会社。ゴルフ場運営を通じてホスピタリティ溢れるサービスを提供し、安心で上質なクラブライフの創出を目指している同社に、AnotherADdressが2025年6月18日(水)から開始した法人向けの新サービス「AnotherADdress.biz」を導入いただきました。

 

今回は、導入のきっかけや具体的なメリット、さらに今後の展望について、東急不動産株式会社ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート事業本部の塚原真理さんにお話を伺いました。

若者のゴルフに対する参入障壁を下げたい

――このたび、ゴルフウェアのレンタルサービスとしてAnotherADdress.bizを導入されたと伺いました。具体的には、どのような内容で実施されているのでしょうか?

 

塚原さん:季美の森ゴルフ倶楽部(千葉県大網白里市)、筑波東急ゴルフクラブ(茨城県つくば市)の2つのゴルフ場にて、通常料金にくわえ、AnotherADdressで展開中のゴルフウェア1~3着を5,000円(税込)でレンタルできる「着っぱなしプラン」を2025年7月1日(火)から提供しています。

 

お客さまには事前にオンラインでレンタル申請をしていただき、ご来場当日にゴルフ場でウェアを受け取り、プレー後はゴルフ場に返却するだけ。在庫に限りはありますが、プレー当日にゴルフ場窓口でも申し込みが可能です。

 

――AnotherADdress.bizを導入したのはどのような理由からでしょうか?

 

塚原さん:ゴルフをもっと気軽に始められる環境を整えたいと考え、AnotherADdress.bizを導入しました。私自身、趣味でゴルフもスキーも楽しんでいますが、スキー場ではウェアや靴、板などを一式レンタルできるため、特別な準備がなくても気軽にチャレンジできていました。


一方でゴルフは、道具やウェアを一通り揃える必要があり、始めるまでの金銭的・心理的なハードルが高い。スキーのようにゴルフにも気軽に楽しめるレンタルの仕組みがあれば、もっと身近に感じてもらえるのではと思ったことが、今回の取り組みを始めたきっかけです。

 

実際、現在のゴルフ業界では若年層のゴルフ離れが大きな課題となっています。ゴルフウェアのレンタルを通じて、こうした“参入障壁”を少しでも下げられれば、ゴルフ人口の裾野を広げることにもつながると考えています。

 

――たしかに、スキーと同じようにゴルフでもレンタルができれば、ぐっとハードルが下がりそうですね。これまでに、そうしたレンタルサービスの導入が社内で検討されたことはあったのでしょうか?

 

塚原さん:はい、実はこれまでも社内で議論には上がっていました。ただその際には、「自分のクラブでプレーしたいというお客さまが多いのでは?」「服装にもこだわりがあるから、レンタルでは満足いただけないのでは?」といった意見が多く、導入に踏み切れない状況が続いていました。

 

しかし実際にアンケート調査を実施してみたところ、ゴルフウェアやクラブを持っていない方にとっては、「購入へのハードル」や「マナーの複雑さ」がゴルフを始める際の大きな障壁になっていることが明らかになりました。私自身も初めてゴルフ場を訪れた際、ドレスコードを間違えて注意された経験があり、「もうゴルフはやらなくてもいいかな」と感じたことがあります。

 

その点、レンタルサービスであれば一から揃える手間もなく、マナーに沿ったウェアをそのまま着用できるという安心感があり、初心者の不安を軽減する有効な手段だと感じました。さらに、大丸松坂屋百貨店が提供するサービスであるという信頼性も、導入の大きな後押しになりましたね。お客さまにとっても、信頼できるブランドによる運営であれば安心して利用できると感じていただけると思います。

ハイシーズンにおける新規ユーザーの獲得に期待

東急不動産株式会社 ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート事業本部 塚原真理さん

――導入直後のいま、特に期待していることがあれば教えていただけますか?

 

塚原さん:秋はゴルフコンペなども増えるハイシーズンにあたるため、そのタイミングで初めてゴルフに誘われて挑戦する方、主に新入社員の方に使っていただけることを期待しています。

 

会社のコンペでは、「服装に気をつかう」「続けるか分からないから購入は迷う」といった声も多く聞かれますが、そうした場面において、レンタルという選択肢があることは、有効な解決策の1つになり得ます。将来的には、クラブやシューズまで含めた一式のレンタル体制を整え、クラブバスの利用も含めてご案内できるようにすることで、“手ぶらでゴルフ”が実現する新たな体験価値を提供していきたいと考えています。

 

――お試し感覚でゴルフを楽しめるのはいいですね。そこまでハードルを下げてもらえると、さらに客層が広がりそうです。

 

塚原さん:そうですね。ゴルフ場に到着してから必要なアイテムをすべてレンタルし、プレー後にそのまま返却するというスムーズな流れが整えば、これまで以上に気軽にゴルフを楽しめるはずです。例えば、プレー後にそのまま出かけたり、出張や旅行の合間にゴルフを取り入れたりと、ライフスタイルに合わせた柔軟な楽しみ方にもつながっていくと考えています。 

ゴルフとファッション、二つの世界をつなぐ架け橋に

――最後に、今後AnotherADdressに期待していることがあれば教えてください。

 

塚原さん:この取り組みはもともと、ゴルフウェアをあまり持っていない初心者を対象に検討を始めたのですが、実際にスタートしてみると、ゴルフ経験のある方からも好評をいただいています。中でも、50代・60代の女性や男性からの反応が特に多いです。そうしたニーズの広がりも受けて、今後は年代やプレースタイルに問わず、より多様なニーズに応えられるような商品ラインナップを期待しています。

 

また、せっかくこのような取り組みをご一緒できているので、AnotherADdressの会員の方にとってはゴルフを楽しむきっかけに、そしてゴルフ場に訪れた方にとってはファッションレンタルサービスに触れる入口となるような――そんな“行き来”が自然に生まれる仕組みが、いつか実現できたらうれしく思います。

 

■東急不動産株式会社ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート事業本部 塚原真理さん

2019年4月、東急不動産株式会社に新卒入社。マンションの開発業務に4年間従事後、2022年4月から現所属にてゴルフ事業・スキー事業担当。運営会社である東急リゾーツ&ステイ株式会社にも兼務にて所属。

 

公式サイト:https://www.tokyu-golf-resort.com/※外部サイトに遷移します