【REMAKEBYK×reADdress】"古着再生師"下松賢太氏による世界に1つのアップサイクルアイテムが登場

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2025.05.03
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「傷や汚れなどで着ることが難しくなってしまった服を捨てずに、新しいファッションとして生まれ変わらせる」をコンセプトにかかげる「reADdress」。アナザーアドレスが展開するアップサイクルブランドで、毎回さまざまなクリエイターやデザイナーとコラボして、この世に1つしかない魅力的なアイテムを創りだしています。

 

今回は、古着を解体して現代のファッションに落とし込んだ再構築アイテムを展開する「REMAKEBYK(リメイクバイケー)」とコラボ。古着再生氏師こと、デザイナーの下松賢太氏に伺ったブランド立ち上げの経緯や製作秘話などにも触れながら、注目のアップサイクルアイテムの魅力をご紹介します。

REMAKEBYKデザイナー下松賢太氏のプロフィール

下松賢太(しもまつけんた)

1988年熊本県に生まれ、現在も熊本県に在住。古着屋での下積みを経て2013年にREMAKEBYK(リメイクバイケー)を設立。ブランドコンセプトは「日常を非日常に変えてくれるためのファッション」。生地の買い付けから分解、デザイン、パターン、縫製までのすべての工程を1人で行う。近年は、雑誌やTV媒体、コンサートなどの衣装製作、別注アイテムなども展開。

REMAKEBYKの誕生秘話・アップサイクルアイテムについて

ここからは、REMAKEBYKの誕生秘話や、今回アナザーアドレスが製作を依頼したアップサイクルアイテムについて、デザイナーの下松氏に伺った内容をご紹介します。

Q:服づくりを始めたきっかけは?

 地元の古着屋で働いているときに、お客様からいらない服やジーンズで何か作ってほしいと言われたのがきっかけです。初めのうちは作り方もわかりませんでしたが、簡単なデザイン画を描いてパターンを起こし、服ではなく帽子やバッグなどの小物製作からスタートしました。そのあと徐々に、古着屋の営業後の時間を利用して、服づくりも行うようになっていきましたね。

Q:REMAKEBYKを立ち上げた経緯は?

 お客様から製作のご依頼を多くいただけるようになり、次第に「もっと服づくりの成長スピードを上げたい」という思いが強くなっていったんです。そこで思い切って地元の古着屋を辞め、タイ・バンコクへ渡る決意をしました。現地では古着の買い付け代行などを行いながら、古着を解体してパターンや縫製技術を独学で学ぶ生活をしていましたね。そのような生活を送る中で、自分で製作した服に"REMAKEBYK"と書かれたタグをつけて、現地のマーケットで販売し始めたのが、REMAKEBYKというブランドの原点です。

Q:帰国後はどのような活動を?

 帰国後は、父親の印刷会社の工房を間借りして、そこで服づくりを続けていました。とはいえ、最初は取引先やコネも何もない状態。正直、かなり苦労しました。東京や大阪などのショップなどを地道にまわって自分の製作したアイテムを売り込みに行っていましたが、全然うまくいかず。そんなときに、地元・熊本のセレクトショップからの製作依頼をいただいたんです。お店に自分のアイテムが並んだときの感動は今でも覚えています。それからは、お客様やショップの方々を通してをブランドが認知されていき、大手セレクトショップからの別注アイテムの製作依頼や、衣装製作の依頼をいただく機会が増え、活動の幅が広がっていきました。

Q:今回アイテムを製作するうえで意識したポイントは?

 アナザーアドレスの公式サイトやインスタグラムなどを見て、アバンギャルドというよりも明るく親しみやすい”POP”さを感じたんです。それもあり、今回の製作では、古着っぽさを前面に出すよりも上品っぽさや実用性を意識。よく見るとリメイクだとわかる、そんなバランスを大切にしました。

【REMAKEBYK×reADdress】注目のアップサイクルアイテム

続いて、REMAKEBYKに依頼して製作していただいた、注目のアップサイクルアイテムをご紹介。アイテムの特徴にくわえ、デザイナーの下松氏の想いも一緒にお伝えします。

ハーフスリーブオーバーシャツ

パンツとシャツを解体して再構築したハーフスリーブオーバーシャツ。やわらかいベージュカラーをベースに、後ろ見頃のチェック柄が特徴的で、角度によって違う表情を楽しめる点もポイントです。また、ヴィンテージのシェルボタンがさりげない上品さを感じさせます。

 

 どう着こなすかイメージするのが楽しくなるような服。着用する人がワクワクしてもらえるようなイメージで仕立てました。(デザイナー下松氏・以下同)

 

オーバーサイズベスト

シャツ、ジャケット、パンツの異なる素材をつなぎ合わせて作られたオーバーサイズベスト。カットソーやシャツとのレイヤードはもちろん、アームホールが広めなのでジャケットの上から合わせたりコートの中のインナーに使ったりと、幅広いコーディネートで活躍します。

 

 パッチワークの工程の中で仕上がりをイメージしながら仕立てた服。リメイクならではのカラーや柄のコントラストが魅力です。

 

マウンテンパーカー

パンツやシャツ、コートを解体、再構築して仕立てられたマウンテンパーカーは、ベージュとネイビーの2色展開。落ち着いたカラーをベースに、フードの内側のチェック柄がさりげないアクセントとなっています。

 

 シンプルな装いにもフィットするよう、元々の服のディテールや素材感を活かしながらも、主張しすぎないデザインに仕上げました。

 

テーラードジャケット

レディースのパンツや、ジャケットを使用して再構築されたテーラードジャケット。スポーティーなナイロン素材を組み合わせているので、テーラードの上品さもありながら、ラフなシーンでも気軽に着られます。
 

 シャイニーな素材を品良くパッチワークし、メタルボタンで引き締めました。リラックスとアクティブを両立できるようデザインしています。

 

バルーンジャケット

丸のパッチデザインのスプリングコートを再構築して作られた、ビックシルエットのバルーンジャケット。柄物でありながらベースが黒で派手すぎないので、幅広いコーディネートにマッチします。

 

 適当に羽織ってもサマになる服。気取らない色使いながら、ありそうでないシルエットがポイントです。

 

オーバーサイズジャケット

レオパード柄とコーデュロイ素材を組み合わせたジャケットは、着るだけでサマになる1着。また、Aラインのオーバーサイズシルエットなので、今っぽくラフに着られるのもポイントです。

 

 個性のある素材たちを、元々あった服であるかのような自然なデザインへ組み立てています。

 

レイヤードジャケット

まるで重ね着したかのように、ドッキングされた袖のレースが特徴的なレイヤードジャケット。ベースが黒なので合わせやすいのはもちろんのこと、襟を立てると裏側の刺繍があらわれ、同じ服でも違う雰囲気で着られる点もポイントです。

 

 黒を基調にしたモードな雰囲気のジャケットですが、ミリタリーのデザインをベースに落とし込んでいるので、決まりすぎずデイリーユースにも着回せます。

 

■REMAKEBYK公式ホームページURL:

https://remakebyk.fashionstore.jp/

■REMAKEBYK公式インスタグラム:

https://www.instagram.com/remakebyk/

※いずれも外部サイトに遷移します。

 

■「アナザーアドレス」とは?

「アナザーアドレス」は、人気ブランドのアイテムを月額5,940円(税込)~レンタルでお試しいただける百貨店業界初のサブスクリプション(月額制)ファッションレンタルサービスです。

 

レンタルできるブランドは、メゾンマルジェラ(Maison Margiela)マルニ(MARNI)ビューティフルピープル(beautiful people)、セオリー(Theory)など300以上にのぼります。詳しくは「アナザーアドレスの使い方~アイテムを探すコツまで徹底解説!」よりご確認ください。