衣道vol.07 “ない”より“ある”に目を向けると、ファッションも人生も変わる

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2025.06.05
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JFNISTA(ジェイエフ二スタ)による「衣道(ころもどう)」という考え方をもとに、本当に似合う服を選べる「JFメソッド」を15回にわたって毎週お届けする連載企画


第6回目では、診断結果を“制限”ではなく“ヒント”にすることで、自分らしさを広げる考え方をご紹介しました。第7回目となる今回は、“ない”ものにとらわれず、“ある”ものに目を向ける視点をお届けします。

 

自分の身体の特徴やコンプレックスを、「個性」として活かすヒントを探しながら、ファッションも人生ももっと楽しく、豊かにしていく視点を一緒に見つけていきましょう。

Step1:「器の棚卸し」をしてみよう

JFメソッドでは、「自分の肉体=器(うつわ)」と考えます。その器を見つめ直し、身体のパーツごとの特徴をひとつひとつ挙げていく作業を「器の棚卸し」と呼びます。まずは、自分の身体の特徴を書き出してみましょう。

 

例えば、以下のような項目などが挙げられます。

 

・骨格、パーソナルカラー、顔タイプ

・肌の色、髪の色、髪質、肌質

・肉付き、首の長さ、脚の太さ、肩幅、指の長さなどの体の部位

・他人からよく言われること、褒められること(例:「爪の形がきれいだね」「笑顔が素敵」など)

 

身体の特徴を書き出したあと、その中で「印象キーワード(※)」を表現するのに活かせそうな特徴を書き出します。

※印象キーワード:一歩先の在りたい自分を表す言葉。自分軸。例:「凛とした」「カッコよくて、遊び心がある」「チャーミング」など。詳しくは衣道vol.04をご参照ください。

 

・背が高い → 「ダイナミック」「堂々とした」

・童顔 → 「かわいらしい」「親しみやすい」

・手足が長い → 「スタイリッシュ」「のびやか」

Step2:「ある」を見る目線を育てよう

「器の棚卸し」で見えてきた身体の特徴のなかには、もしかしたら“短所”と感じていたものもあったかもしれません。しかし、それらは本当に短所でしょうか?ここでは、具体的な例を挙げながら、コーディネートとともにご紹介します。

具体例①:「背が高い」「体が大きい」→「圧倒的」「パワフル」

「背が高い」「体が大きい」という特徴は、「圧倒的」「パワフル」などのプラスの印象に変換できます。

大胆シルエット×柄の合わせ技で、“自分らしさ”を際立たせるスタイル。立体的なオーバーサイズトップスに柄パンツを組み合わせることで、シンプルながらしっかり存在感のあるコーデに。


淡いカラーのサングラスで抜け感を添えつつ、足元はあえてフラットサンダルでリラックス感と大人の余裕をプラス。仕上げに、シルバーのアクセサリーで顔まわりにさりげない輝きを添えれば、ぐっと洗練された雰囲気に仕上がります。
 

具体例②:「色黒と黒髪で柄物が民族衣装みたいに見える」→柄物を最大限に活かせる個性として捉える

「色黒」と「黒髪」であることに対して、柄物を最大限に活かせる‟個性”として捉えてみましょう。

“柄が映える”個性を活かして、エスニック×モードを軽やかに楽しむスタイル。しっかりとしたハリのある素材に大胆な柄が映えるトップスは、黒髪と色黒の肌に絶妙にマッチ。民族調に見えがちな柄も、むしろ洗練されたモード感に昇華されます。


ボトムには品のあるショートパンツを合わせて、抜け感と軽快さをプラス。反対色のイエローのバッグがコーディネートのアクセントになり、視線を引き寄せます。足元は肌のトーンを活かし、軽やかさを演出できるヌーディーなサンダルを合わせるのがおすすめです。

 

コンプレックスをポジティブな見方に変換してみる

一見ネガティブに思える特徴も、「どう使うか」に目を向ければ、唯一無二の魅力になります。以下では、よくあるコンプレックスをポジティブな見方に変換した具体例をご紹介します。

 

コンプレックスとされがちな特徴ポジティブな見方
二重顎柔らかなフェイスライン
太い二の腕女性らしさ、女神感
一重まぶたミステリアス、笑顔が引き立つ
お尻が大きい女性らしい、色気
胸が大きい安心感、包容力
顔が大きい笑顔が目立つ、親しみやすさ
手足が大きいスタイリッシュ、大ぶりなアクセサリーが映える
足が短い親しみやすい、キュート

「○○が小さい」は、ボリュームのある服やアクセサリーで“足し算の遊び”ができるというメリットも。さらに「ふくよか」は「包容力」「やさしさ」「親しみやすさ」など、女性らしい印象を際立たせる要素でもあります。特徴はすべて“個性”として活かすことができるのです。

“ない”にとらわれず、“ある”を活かす

「足りない」ではなく、「すでにあるもの」をどう活かすか。ファッションの面白さも、自分らしさも、その視点からぐっと広がっていきます。コンプレックスも、特徴も、全部“あなたらしさ”を形づくる大切な要素。まずは自分の“ある”をちゃんと見つけて、味方にしていきましょう。


「器の棚卸し」は、誰かと一緒に取り組むことで、さらに深まっていくもの。JFNISTAのコースやセッションでは、他者の視点を取り入れながら、自分の魅力を多角的に見つめていくサポートも行っています。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
 

  衣道(ころもどう)公式ホームページはこちら ※外部サイトに遷移します
また、「短所⇒長所」の視点を骨格やパーソナルカラーと掛け合わせて紹介しているこちらのブログ記事もおすすめです。


自分の特徴の新しい活かし方を見つけたいときに、ぜひ参考にしてみてください。
 JFNISTA公式ブログ「印象と特徴のつながり」 ※外部サイトに遷移します

 

次回の第8回目では、オシャレな人が自然とやっている「自分が主役のスタイリング」について掘り下げます。服を“自分の魅力”で着こなし、服を通して“自分”をどう見せるか。そのための考え方や、実践的なステップを一緒に見つけていきましょう。どうぞお楽しみに!


■衣道ホームページURL:
https://jfnista200.wixsite.com/mysite
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