本日2025年1月15日(水)からついに一次審査投票がスタートした「roop Award 2024-2025」。2024年8月から推進している衣類循環アップサイクルプロジェクト「roop」の一環として、アナザーアドレスが実施するファッションデザインコンテストです。
今回は、「プロ部門」「学生/アマチュア部門」計94名の参加者のうち、アマチュア部門に30名の学生が参加する大阪文化服装学院をフィーチャー。取り組みの様子や注目ポイントを詳しくご紹介します。
■roop Award特設ページはこちら
「roop Award」は、ファッションを楽しむことを前提としながら、「洋服の廃棄を減らす・洋服の寿命を伸ばす・洋服の技術・意思を継承する」ことを体現した作品を選ぶファッションデザインコンテスト。アナザーアドレスや百貨店のお客様から託された「着られなくなった、思い入れのある服」や、アナザーアドレスで「レンタルができなくなった服」が、デザイナーの手でアップサイクル品へと生まれ変わります。
アワードの作品は、2025年春より順次アナザーアドレスでレンタル可能になる予定です。
■プロ部門投票ページはこちら
「プロ部門」に参加するのは、2年以上の衣類製造販売の事業実績を持つデザイナー。アナザーアドレスでもレンタルできる人気ブランドのデザイナーから気鋭デザイナーまで、34名の作品・計229着が揃いました。
■学生/アマチュア部門投票ページはこちら
「学生/アマチュア部門」に参加するのは、未来を担う服飾学生やアマチュアデザイナー。本記事でフィーチャーする大阪文化服装学院の学生以外にも、全国各地から数多くの学生・デザイナーのみなさまにエントリーいただき、60名の作品・計221着が揃いました。
投票期間:2025年1月15日(水)12:00~26日(日)23:59
一次審査は、一般投票。投票方法は、①投票サイトでの投票(※アナザーアドレスの無料会員登録が必要です) ②特設Instagram(@roopaward_aad)の「いいね」で投票、の2パターンです。
■サイトでの投票はこちらから
■Instagramでの投票はこちらから
※投票は2024年1月15日(水)12:00から
日時:2025年2月15日(土)14:00~18:00
会場:国立代々木競技場 第一体育館
ショープレゼン、投票審査会にて、総合グランプリほか各賞の受賞作品を発表します。どなたでもご来場可能ですので、ぜひお気軽にお越しください。
ここからは、「学生/アマチュア部門」に参加する大阪文化服装学院の取り組みをご紹介します。
70年以上の歴史を持ち、数々のデザイナーを輩出してきた服飾・ファッションデザイン専門学校「大阪文化服装学院」。今回roop Awardに参加しているのは、「スーパーデザイナー学科」と「ファッション・クリエイター学科クリエイティブデザイナーコース」から立候補した学生計30名。いずれも、知識や技術、発想力を磨き上げることで世界に通じるトップデザイナーを目指す、専門性の高いコースです。
今回は、そんな大阪文化服装学院の学生のroopの取り組みについて、制作をサポートされた岡村先生にお話を伺いました。
――服の「廃棄を減らす・寿命が伸びる・技術を継承する」をテーマに掲げるroopですが、学生のみなさまはどのような点に共感いただいていますか?
特にサステナビリティの観点に共感する学生が多かったように感じます。服を作るうえでも環境問題は切っても切り離せない状況で、普段のクリエイションから意識している学生が増えています。今回のroopの制作では、回収された服が持つストーリーにも向き合いながら、改めてサステナブルな物づくりを考えるきっかけになったと思います。
――roopの作品はどのように作られたのでしょうか?
回収した服を解体して合体させることで新しい形にしたり、一から作ったパターンに素材を当てはめたりと、制作の流れは学生によって様々です。その中でも、共通して「もとの衣類の良さをどう出すか」は、一人ひとりしっかりと考えて制作を進めていました。素材に合わせて構想を練り直した結果、当初からデザインが大幅に変わった学生もいます。
――学生のみなさまが特に苦労されていたのはどのような点ですか?
回収した素材には、学校では学んでいない始末方法や縫製が施されているものもあり、その対処に悩む学生は多かったです。基礎から応用までしっかりと身に着けてから制作に挑んでいるものの、初めて見るようなテクニックに出合うことも多く、roopの制作を通じて学生の表現の幅も大きく広がったと感じます。
また、検品も特に時間をかけて行った作業のひとつです。最終的にはレンタルアイテムとしてお客様の手元に届くということで、最後のステップまで妥協することなく取り組んでいました。
――最後に、どのような観点でroop Awardアマチュア部門に参加する学生の作品を楽しんでもらいたいですか?
まずは、自由な発想で生み出されたデザインを楽しんで見ていただきたいです。学生の発想力は、私たち教員から見ても目を見張るものがあります。一般に販売されている商品には見られないような独創的なデザインが多くあるので、ぜひご注目ください。
また、もともとの衣類が持つストーリーを汲み取りつつも、学生一人ひとりの個性がしっかり発揮されているのも面白いポイントです。お客様のストーリーに加えて、今回真剣に制作に向き合ってきた学生の思いもプラスされて新しいものが表現されているので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
以上、「roop Award 2024-2025」アマチュア部門に参加する大阪文化服装学院の学生の取り組みについてご紹介しました。プロ部門、アマチュア部門ともに、素敵な作品が揃いましたので、ぜひお気に入りのアイテムを見つけて投票してみてください。
■「roop Award 2024-2025」
投票サイトはこちら